そば作り 故郷を想い 磨く腕
句作者:金澤 知哉
【作者コメント】
そばを作りながら、ふるさとの味を思い出して腕を磨いている。
【思い出エピソード】
主人はおそばが大好物。母も祖母も名人(?)。子供の頃の私は、「今夜はおそば」と聞くだけで頭が痛くなった。ある時、主人の同僚から新そば粉がドサッと送られてきた。母のそばを打つのを炬燵(こたつ)に寝そべり見ていたことはあるが。さあ、どうしよう・・・。思案の末、母に電話。「そば粉8に、小麦粉2・・・お湯でかき混ぜ・・・」言われたままにやってみる。やっとできたのは、スプーンですくって食べるような代物。あれから40余年、今では正月に、主人の友が私の打つそばを楽しみに来るようになった。 小林 和子
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