世界一のテレビ局 ”しんちゃんテレビ” こと テレビ西軽TV-Nishikaru

名実ともに世界一

しんちゃん

石川伸一さんというよりも、「しんちゃん」と呼ばせていただいた方が御代田人にとっては馴染みが深いだろう。今回お話をうかがったのは、御代田町の情報を伝え、御代田を支えるケーブルテレビ局「テレビ西軽」の“しんちゃん”だ。しんちゃんといえば、30年前にたった1人でテレビ局を開局し、カメラマン、アナウンサー、編集、放送、ケーブル工事の立会いまで、全てをこなす御代田のスーパーマン。

テレビの中のしんちゃんは、声が大きくて元気、パワフル、豪傑・・・恐らくそのようなイメージをお持ちの方が多いのではないだろうか。
しかし、実際にお会いしてお話をうかがうと、同一人物であることを疑いたくなるほど物静かで穏やかな口調、柔らかく人を包み込む雰囲気に満ちている。 実際に言葉を交わすと、こちらの稚拙な質問にも、周波数を合わせてくれるかのように優しく耳を傾け真剣に答えてくれた。

しんちゃん

北海道で生まれて3歳から御代田で育ったしんちゃんは、今から30年前、 まだ“ケーブルテレビ”という言葉ですら一般的ではなかった時代、当時35歳という若さでテレビ西軽を開局させた。日本一若い社長の誕生だ。あの民放局「長野朝日放送」よりも歴史が古いというから驚く。それだけではない。テレビ西軽には4つの世界一・世界唯一があるという。
@ 世界一小さいテレビ局
A世界唯一 駅舎の中にあるテレビ局
B1993年サントリー地域文化賞をテレビ局としてはじめて獲得
Cロシアの通信衛星ゴリゾントの姿を映像でとらえる
もっとも、4番目の件は許可なく勝手に撮影放映したとして当時の郵政省から叱られたとか。

しんちゃん

更に驚くことに、しんちゃんは現在ギネスの申請をしているのだそう。町の歴史を30年間映像で残しているのは、世界広しと言えどこの「テレビ西軽」だけという。そのビデオの本数は実に9000本。スタジオには収めきれず、別棟のプレハブに大切に保管されている。早ければ2014年内にもギネスに認定されるそうだ。
月曜日を除く毎日19時からの生放送が開局以来ずっと継続されていることも、御代田町民なら周知の通り。体調が悪くてもカメラの前に立ち、海外出張中であっても電話で声を届ける。

今でこそ珍しくないケーブルテレビだが、開局するには実に15種にも及ぶ資格を取得しないといけないのだとか。それをしんちゃんはたった一人、志してから僅か4年の歳月で成し遂げてしまった。そもそも30年も前にそんな大変な思いをしてまで、どうしてこの御代田にテレビ局を開局したいと思ったのだろう。

御代田は自分の家族だから・・・


しんちゃん

しんちゃんの口から驚くべき言葉が返ってきた。
「御代田町は自分の大切な家族だから、家族を守りたいと思った。」
なんという高潔な志だろう。圧倒的な情熱と行動力の原動力はこの志だった。途切れることのない「家族への愛情」のように、ゆるぎない御代田愛と絶対に途中でやめないという固い決意が、テレビ西軽の核になっているのだ。並みはずれた先見の明の持ち主は、何をすれば町のためになるかが常に明確に見えていて、ひたすら行動に移しカタチにしている。
カッコイイ。

しんちゃん
しんちゃんの記録は、町の歴史そのもの。 御代田町の成人式では、新成人の幼少の映像を集め流してくれるのだが、もちろんそれはしんちゃんテレビの毎日の記録があるから。成人式という晴れの日に自らも忘れていたであろう姿を、竹馬の友と見ることができる。昔、8mmやビデオレコーダーなど家庭にはなかった時代には、どれだけ有難かっただろう。いや、今だって同じだ。親も知らない社会の中の子どもの姿を残してくれる。

こんなに、町にそして個人に密着した活動をしてくれるテレビ西軽は、私たちにとっても、もう一人の大切な家族。テレビ西軽は 御代田町が誇る、世界一家族思いの世界一温かなテレビ局だ。


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