桜並木が姿を変えて・・・From Cherry Blossoms With Love
御代田に住む人ならば、
誰もがその美しさに心を奪われてきたシチズン通りの桜並木。
2013年、町民の安全な歩道確保のために、
惜しまれつつも引退をしたこの桜たち。
しかし、この桜たちは、まだまだ私たちを楽しませてくれている。
『コカリナ』という楽器をご存知だろうか。
ハンガリー発祥の楽器オカリナは有名だが、木でつくったオカリナもまたハンガリーの楽器。長野県上田市出身の黒坂黒太郎さんはコカリナの第一人者で、『木のオカリナ』の精度を磨き、現在の『コカリナ』を日本で誕生させた。黒坂さんは、長野オリンピック開催時に伐採せざるを得なかった木を用いてコカリナをつくり、表彰式で演奏したことでも知られている。
そして、シチズン通りの桜をこのコカリナに・・・と願いを届けたのが御代田の裄V 久子さん、黛 明子さんら有志たち。何とも粋な発想だ。多方面に掛け合い、黒坂さんや町の製材屋さんの協力の元、シチズン通りの11本の桜の木を、見事なコカリナに変身させた。
この取り組みがきっかけで、黒坂さんから素敵なプレゼントもいただいた。御代田で歌われている「空につづく町」という曲がそう。御代田の子どもたちが作った詩に、黒坂さんがメロディをつけてくれたとか。
こうして伐採された桜の木は今、コカリナという楽器に姿を変え、子どもたちや、音楽を愛する人たちの手元で大切に使われている。また、御代田の小学校6年生にはこのコカリナがプレゼントされ、音楽を愛する心を育てている。
長い年月人々を見守り続け、今なお愛され続けている桜の木は、きっと優しい音色を奏でてくれるのでしょうね。
『御代田のコカリナ』:エコールみよた 縄文ミュージアムショップにて、一般販売中!
¥3500(登録料 活動費込 他) 協賛金も受付中
『空につづく町』 :御代田少年少女合唱団「つばさ」の歌声で♪