十日夜の藁鉄砲(とおかんやのわらでっぽう)Tohkanya no Waradeppou

受け継がれる共生・共助の姿

十日夜のわらでっぽう

長野県内では佐久地域に残っている伝承行事「十日夜の藁鉄砲(とおかんやのわらでっぽう)」。この地域に長くお住まいの方でも、ご存知ない方がほとんどではなかろうか。現在、御代田町内では、小田井、上宿、豊昇、栄町の4地区しか行っていない。そもそも十日夜の藁鉄砲とは、地面に潜むモグラやネズミ、害虫の駆除を行い、五穀豊穣を願う行事。本来、11月10日に行うので「十日夜」というらしい。

十日夜のわらでっぽう
この行事の主役は子供。藁を固く束ね綯い(ない)、写真のような鉄砲をつくる。その鉄砲を一人ひとつずつ持ち「とおかんやのわらでっぽう、ゆうめし食ってぶったたけ」と歌い、地面を勢いよく叩きつけながら歩いてまわるのだ。地域ごとに、少しずつ習わしや歴史が違うようだが、小田井、上宿では昭和46年から続いているのだとか。



十日夜のわらでっぽう
この上宿地域には他にも伝統行事やお祭りがたくさんあり、そのほとんどを上宿「道祖神保存会」が守り継いでいる。必要な米や野菜を保存会の田畑で育て、一年分の行事のために備える。
藁鉄砲つくりもお父さんやお爺ちゃんが力を込めて結いあげ、子供たちもその頼もしい大人たちの姿を自然に覚える。そしてこの子たちも、いずれ地域の子供たちのために藁鉄砲をこしらえる日が来るのだろう。
まるで地域が大きな家族のようだ。「共生と共助」という、人が生きる上で大切なことを地域ぐるみで子供に教えている姿に、見習わなくてはならないことがたくさんある。この行事も地域の人のつながりも、脈々と受け継いで欲しい。




十日夜のわらでっぽう
十日夜のわらでっぽう
十日夜のわらでっぽう

地域により、さまざまな個性の「十日夜の藁鉄砲」。長野以外の県でも残っているところがあるそう。


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